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バオバブオイル

バオバブオイルとは

バオバブオイル

バオバブは地球上に存在する最も大きな樹木ともいわれ、アフリカのサバンナの大地に雄大にそびえ立っています。
幹は徳利のような形で、高さは約30メートル、直径は約10メートルにも及びます。
最大のものは高さ47m、直径15mで南アフリカのリンポポ州に生息しています。
バオバブの木には年輪が無いため樹齢を知ることは難しいが、1000年とも6000年とも言われています。 他の植物が育たない過酷な乾燥したサバンナで、大樹が長い年月を生き残るために、大量の水を蓄える能力に優れ、数ヶ月雨が降らなくても地面や空気中から水分を取り込み、10トンもの水分を幹に蓄えるともいわれています。

バオバブオイルは、バオバブの実から抽出したオイルです。 果実を粉砕し、そのまま加熱することなく低温圧搾することで生まれるオイルは黄金の透明な液体になります。 絞り出されたオイルからはほのかにバオバブの木の香りがします。 抜群の保湿力があり、栄養素が豊富で抗酸化力も高いといわれ、美容効果が非常に高いと世界中のサロンや化粧品メーカーで注目を浴びているオイルです。

世界最古の木の恵み

バオバブは、星の王子様に登場する世界最古の木です。 人間がまだ四本足で歩いていた頃からバオバブは彼らの食糧となり、また強烈な日光をさえぎり雨風をしのぐための避難所にもなっていました。 種族によっては、バオバブの木を求めて住処を移動していました。 バオバブは、食料となり住居となり、また薬としても利用できる大変貴重なものだったからです。 古来よりバオバブと人間は切っても切れない関係にあるのです。 アフリカでは太古より医療にも用いられているというバオバブオイル。 現地ではマラリアによる筋肉の痛みを緩和するのに使われているようで、消炎作用も期待できるようです。 その効用はアトピーケアからアンチエイジングまで幅広いようです。

優れた保水能力

バオバブオイルの最大の特徴は、乾燥するサバンナで生き残るために備わった、極めて優れた保水能力です。 肌の水分の減少は、乾燥肌やしわ、しみ、たるみの原因になりますが、肌の皮脂と同じ成分のオレイン酸は特に保湿力が強く、乾燥から肌を守り、老化を防ぐ効果があるといわれています。 また、リノール酸は肌に親和性が高く、角質から水分が蒸発するのを防ぎ、肌を柔軟にする働きを持ちます。 バオバブオイルはオレイン酸を約37%、リノール酸を約30%と、不飽和脂肪酸をたいへん豊富に含んでいます。

豊富な抗酸化成分

バオバブオイルはビタミンEを多く含んでいることも大きな特徴です。 「若返りのビタミン」とも呼ばれ、エイジングケア最強の成分です。 大変強い抗酸化作用で、老化の要因であるフリーラジカル(活性酸素)から細胞を守り、肌の酸化を抑えるといわれています。 老化とはすなわち肌細胞が活性酸素で傷つけられ、酸化してサビていくことで、コラーゲンを破壊し肌の弾力を奪い「シミ」「くすみ」「しわ」をつくっていくといっても過言ではありません。 ビタミンEは一般的にαトコフェロールが多いのに対し、バオバブオイルにはγ(ガンマ)トコフェロールが多く含まれています。 γトコフェロールは、ヒアルロン酸、コラーゲンに続く「第三の美容成分」と呼ばれ、その作用は最近になって注目されてきています。 γトコフェロールは、シミなどの原因となるメラニン色素を作り出す酸化酵素のチロシナーゼの活性を抑え、黒色メラニン化を防ぐことができるといわれています。 また、体のナトリウムバランスを調節する機能があり、むくみやPMS(生理前症候群)に効果が期待できるといわれています。

このビタミンEのほかにも、肌の酸化を抑制しエイジングケアが期待できる不飽和脂肪酸のパルミチン酸が約25%含まれています。 同じく抗酸化成分であるポリフェノールやビタミンC も豊富に含まれています。 一般的にオレイン酸やリノール酸を含んでいるオイルは酸化が早いのですが、パルチミン酸やビタミンEなどの抗酸化成分を豊富に含むバオバブオイルは酸化をするどころか、 アトピーや肌荒れなどのアレルギー源となりえる防腐剤や酸化防止剤などの石油系添加物を使用しなくても長期保存が可能です。

さまざまな用途

バオバブオイルは顔や全身の肌のエイジングケアや美白だけでなく、髪の保湿や保護にも使用できます。 キューティクルに作用して、思い通りに動く扱いやすい髪にしてくれるといわれています。

現地では、保湿の用途以外に傷跡や妊娠線を消すために使用されたりもしています。 太古から食糧や住居として人々の生活に添ってきたバオバブは、現在も栄養価の高い果実をつけ食用として注目されているほか、アルガンオイルとしてもさまざまな用途に使用されています。 また、それを製品化することで、現地の人々の収入源にもなっています。 まさにバオバブはアフリカの大地の恵みでもあり象徴であるのです。

バオバブの木を守ること

アフリカでも近代化の波をうけて宅地開発が進むことによって、バオバブの木が伐採されています。 また、地球規模での異常気象により、アフリカでも雨量が少なくなり、象が水を求め、水分を多く含むバオバブを食べはじめているため、多くのバオバブが死を迎えています。 ところが自然環境破壊などの理由から、バオバブの若木が育たないのです。 数千年かけて育ったバオバブを開発等で伐採するばかりでは、いつかバオバブを見ることができなくなってしまうでしょう。

アフリカの広大な大地にどっしりとたたずむバオバブの木の周辺に、キリン、ライオン、象などの動物が自然に生活している情景は、神秘的な美しい絵のようです。 バオバブは不毛の大地にも実る、貴重な果実です。 現地の人々はバオバブを育て毎年なる実などを売る。 また、それらを製品に加工し収入を得る。 その収入で人々は生活の糧を得て、子どもを学校に通わせ、新たな製品加工に必要な道具を手に入れることができます。 この循環するビジネスモデルは発展し、社会問題となりつつあるバオバブの木の伐採に少なからず抑止力がはたらきます。 バオバブの製品を手にすることで、アフリカの大地に何千年も生きてきたバオバブの木を伐採から守り、貴重な恵みを享受し続けることができます。

私たちムートンサステナブルは人にやさしい製品を紹介することを通して、持続可能な自然環境を考えるきっかけになりたいと考えています。