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アルガンオイル

アルガンオイルとは

アルガンオイル

アルガンオイルは、モロッコ南西部のごく限られた地域にのみ自生するアルガンツリーという広葉常緑樹の種子の核から取れるオイルで、一本の樹から取れる実、約8kgから僅か150g、1リットル採油するには約30〜50kgの実が必要な大変貴重なオイルです。
アルガンツリーは、世界でも歴史の長い樹のうちの一種と言われています。
8000万年もの長い間、気温は高く、水の少ない非常に乾燥した環境のモロッコの砂漠に自生し、木の高さは7〜10m程度ですが根は地中深く30mlにも伸びて水分を吸い上げたくましく生きています。
アルガンオイルは、厳しい自然の中で生き抜くための生命力となる様々な成分がバランス良く含まれています。

モロッコのアトラス山脈に住むベルベル人が高地の過酷な環境、強い風や照りつける日差しから自らを守るために、古くから食用や美容用、皮膚病の治療・リウマチの治療などの民間療法にも使われ生涯を通じ“生命力の源”として長く愛し続けられてきました。

モロッコの黄金

砂漠がちなモロッコは灼熱の気候と乾燥、そして紫外線が一年中強いという過酷な、およそ肌には最悪の状況といっても過言ではありません。
そんな環境に住みながら、美しい肌や髪を保つモロッコ女性。
アルガンオイルは美肌を誇るモロッコ美女たちによって大切に受け継がれてきた魔法の美容液です。
「モロッコの黄金」、また、世紀の美女「クレオパトラ」も愛したと言われるアルガンオイルは、今や世界中の女性を魅了しています。

若返りのビタミン

アルガンオイルには大きく3つの特徴があります。
ひとつめは、アルガンオイルは豊富なトコフェロール(ビタミンE)を含んでいることです。
一般的にトコフェロール(ビタミンE)の含有量が多いことでも知られるオリーブオイルと比較しても、その3〜7倍の含有量といわれています。
「若返りのビタミン」とも呼ばれ、エイジングケア最強の成分です。 大変強い抗酸化作用で、老化の要因であるフリーラジカル(活性酸素)から細胞を守り、肌の酸化を抑えるといわれています。

老化とはすなわち肌細胞が活性酸素で傷つけられ酸化してサビていくことで、コラーゲンを破壊し肌の弾力を奪い「シミ」「くすみ」「しわ」をつくっていくといっても過言ではありません。
強い紫外線を毎日浴びてもモロッコの女性たちが美しいお肌を保っていられるのは、アルガンオイルのすぐれた抗酸化作用によるものなのです。
また、オリーブオイルにはαトコフェロールが多いのに対し、アルガンオイルにはγ(ガンマ)トコフェロールが多く含まれています。 γトコフェロールは、ヒアルロン酸、コラーゲンに続く「第三の美容成分」と呼ばれ、その作用は最近になって注目されてきています。
γトコフェロールは、体のナトリウムバランスを調節する機能があり、むくみやPMS(生理前症候群)に効果が期待できるといわれています。

豊富な不飽和脂肪酸

ふたつめは、人の体内では生成できない脂肪酸で必須脂肪酸とよばれる、オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が約80%も含まれていることです。
オレイン酸(オメガ9)は人の皮脂にとても似ていて、角質への浸透性が高く、肌をやわらかくしてくれます。
そして、肌の水分量を高めキメを整えます。 乾燥からお肌を守り、みずみずしい潤い肌へと導きます。

また、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げ、心臓血管系の病気を改善・または予防します。
胃酸の分泌を抑制したり、便秘の予防にも役立ちます。 リノール酸(オメガ3)は角質細胞を整え、皮膚の水分・油分を蓄える作用を高め、お肌の柔軟、美白に優れた効果があることで知られています。
トコフェロール(ビタミンE)とオレイン酸、リノール酸は、ともに肌を柔らかく潤いで満たす他、細胞を活性化させ新陳代謝の働きを高め、肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」を促進させます。
正常な「ターンオーバー」は肌のキメを整え、シミやシワ、くすみをなくし、肌を明るく若々しく生まれ変わらせることができます。
他にも、肌の酸化(老化)を防止し、弾力をもたらすコラーゲンを増やすアスコルビン酸や、パルチミン酸、ステアリン酸等、美肌作用の高い抗酸化成分が贅沢に詰まっています。

不鹸化成分

みっつめは、アルガンオイルの最大の特徴ともいわれる不鹸化成分(ふけんかせいぶん)にあります。
アルガンツリーが数ヶ月も雨が降らない砂漠地帯で生き残っているのは、この不鹸化成分を蓄えているからともいわれています。
不鹸化成分は微量ですが、前出のγ(ガンマ)トコフェロールをはじめ、スクワレン、フェルラ酸、カロチノイド、コエンザイムQ10、ポリフェノール、フラボノイドなど、抗酸化作用が期待される物質が含まれています。
また、植物性ステロールは、血中のコレステロール値を下げる働きをします。抗炎症作用や優れた保湿作用があります。
不鹸化成分はオレイン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸と一緒に働いたときだけ有効性を発揮することが知られています。
アルガンオイルは、これらの成分をバランスよく多く含み、エイジングケアに大変優れたオイルなのです。

アルガンツリーの森を守ること

アルガンオイルは、20世紀後半頃から、その不飽和脂肪酸やビタミンEの含有量の多さが科学的にも評価されるようになり、化粧品のベーシックオイルとしてさかんに利用されるようになりました。
最近ではその美容的効果から世界的な需要がさらに増え、乱伐によってアルガンツリーの数が減ってしまいました。
また、アルガンツリーの木肌は、大変ゴツゴツして堅く、燃料の炭に適している為に伐採されていたこともあり、森は一時期絶滅の危機にあり、砂漠化が進みました。
アルガンツリーはその強い生命力で、山の浸食を防ぎ、モロッコの砂漠化を止めるのに役立っています。
その貴重な木を守るため、アルガンの森は1998年にユネスコの「生物圏保護区」に指定され、地域の経済活動と環境保全を同時に実現するための事業が行われています。 植林活動はもちろん、森林の保護活動が続けられています。
同時に、モロッコ政府は現地住民がアルガンの森と共生することを大切に考えています。
そのため、現地住民の生活を安定させるためのプロジェクトに取り組んでいます。

世界にアルガンオイルを紹介することにより、モロッコでアルガンオイルを生産する女性たちの雇用や教育、工房の建設、アルガンツリーの保護を行っています。
アルガンオイルの評価が世界的に高まることにより、地域の経済もゆっくりと向上し、アルガンの木は現在では様々な社会的な意義を持つ存在になりました。
木を大切に守り、次の世代へ繋いでいくという活動の中で、森を保全する人、オイルづくりに携わる人、そして、オイルを使う私達も幸せになれるような良い循環が生まれてきています。
私たちムートンサステナブルは人にやさしい製品を紹介することを通して、持続可能な自然環境を考えるきっかけになりたいと考えています。